大学時代の研究内容シリーズ第7弾
こんばんは!
学習塾GRIT塾長の西上です。
僕は26歳で起業し、今は株式会社グリットという会社で代表取締役を務め、学習塾GRITの塾長をしています
ここでは1500字ほどの短いブログを毎日更新していきます
どのようにすれば生徒に来てもらえるか四苦八苦の毎日を過ごしている塾長です。
シリーズ第7弾は最終回です
【研究結果の考察】について書きたいと思います
過去のブログをまだ読んでいない人はこちらから読んでください!
研究結果の考察について
時期と側面の関係性
要点理解方略型の学習方略を促す補習授業を行うことで学習者の方略観にどのような影響を与え、学習観・公式観とどのような関連がみえるのか、そして三側面が数学の学力にどのように影響して結びついているのかについてまずはそのプロセスを考える
影響とプロセス
まず、補習授業を行う前の三側面、つまり学習者自身の既存の三側面は
学習観 > 公式観 > 方略観
の順に高くなっていた。これは被験者が高校2年生ということもあり、少なくとも学習時間はこれまでの人生である程度確保されていることが想像でき、学習観や公式観はその勉強時間によって形成されているために高くなったと推測できる。
方略観が一番低かった理由の一つとして考えられるのは
被験者が自身の学習方略の意義を考えずにただ機械的に暗記、解答の繰り返しの学習方略を使用してきて且つ、今回の被験者は平均より学力が低い低学力学習者であったため学習時間は確保されたが学力が伸び悩み、学習する意欲がなくなり、学習に対して劣等感を抱いている生徒であったからだと考えることができる
そして事後質問での学習者の三側面を測定しても
学習観 > 公式観 > 方略観
の順であった。
しかし、三側面の点数の上昇率で見てみると
方略観 > 公式観 > 学習観
の順であった。
つまり補習授業は被験者の方略観に影響を与えていることがわかった。
この結果より、もともと被験者の三側面の間には大きな差があり、その中でも方略観が一番低かったが、補習授業を行うことで三側面の差が小さくなってきたと考えられる。
テスト成績と方略観
次に、学習方略とテストの成績との関係性について考えていく。
今回の研究でテスト成績との関連が最も強かった要因は「事前学習方略」であった。
つまり、補習授業が被験者の学習方略に影響を及ぼすことは分かったが実際に点数に影響を与えたかというとその関係性は不透明です。
総合的考察
以上から、要点理解方略型の学習方略を促す補習授業を行うことは学習者の学習方略に影響を与え、それと同時に学習観、公式観に少し影響を及ぼすが、テストの成績と正の相関を持つかどうかについては断定することが困難であると推測できる。
しかし、先行研究で要点理解方略はテスト成績に正の相関があると結論付けられていることから、要点理解方略型の学習方略を促す補習授業が学習者の方略観に影響を与えているため、少なくとも学習者の成績上昇のために必要なプロセスであると言えるでしょう。
今後の課題
学習者の補習授業によって学習方略とテスト成績を関連づかせるためには授業設計そのものを見直す必要がある可能性がある。
また、研究データが少なく十分な信頼性が得られていないのできちんと人数を確保して補習授業を行うことが望ましい。
今日はこんなところかな
明日からはいつものブログに戻ります!
ほな!
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